コーヒー工房木突木さんリポートに続くゴールデンウィーク報告
「いやいやまったく\(゜ロ\)(/ロ゜)/」第二弾!
※大袈裟ですねm(__)m
前回ちらっと触れた「夫との無謀な冒険」とは何か?
連休に入る前日、実はかねてより二人家族会議の議題に上っていた「千代田区にある夫の会社から東村山市の自宅まで歩いて帰ろう企画」を実行したのでした!
「な~んだ(-.-)その程度~?」と言うなかれ!
歩行距離34㎞
歩行時間8時間※途中の休憩1時間半を除く
※あ、でも数字で書くと大変さが薄れるな・・・・。がっくり(T_T)
そもそもなんでわざわざそんな面倒くさいことをやろうなんて思ったのか?
6年前の新婚当初、たまたま二人で大震災が都心で起こった場合のシュミレーション的なテレビを見ていて「一回歩いて帰った場合の予行演習しないとね~」と会話したのが始まりです。
しかし人間は楽観する動物。(我が家だけ?)
年に1~2度そんな会話をするだけで実行にうつすことはありませんでした。
そして今年の3月11日東日本大震災の日を迎えます。
まさか本当に帰れないなんてことがあるとは・・・・。
その日はしばらく一切の連絡が取れず非常に不安な気持ちのまま時間ばかりが過ぎていきました。
結局夫は会社に泊まり、翌朝交通機関が動き出してから電車で帰ってきましたが、やっぱり現実にこういうことは起こるんだね。と認識を改めまして、今回に至ったわけです。
夫の終業時間に合わせて会社の近くの有名書店で待ち合わせ、午後6時出発。
この頃は夕方も7時直前まで結構明るく、幸いお天気も良かったので皇居周辺から九段下まではお散歩気分♪
もちろん防災帰宅マップと実際の道を見比べてさまざまなチェックも欠かしません。
千代田区から新宿までの2時間余りは割と余裕かましてました(^^)v
な~んだこれぐらいで新宿に来られるんだ~。
ここまで来たら帰ってきたも同然じゃん!
この認識が甘かった。
電車利用なら西武新宿駅まで来たら確かにもう帰ったも同然なのですが今回は歩きです。
ちょうど新宿についたのが8時ごろだったので新宿地下街のタイ料理で夕食をとり、「途中でおなかが空いたり疲れたりするかもね~♪」と三平ストアーでチョコレートやパンを買ったりと、ピクニック気分はまだ継続中。
ああ、わたしってホントにおバカ・・・。
地下街から地上に出て演習再開です。
私「なんか結構歩けるもんだよね。全然疲れてないし。あとどれくらいで家?」
夫「あと6時間くらいかな~。」
私「まっさか~(^o^)そんなにかからないよ。12時までには帰れるんじゃない?」
夫「いや。それは絶対無理だと思う。」
こんな会話を交わしつつ青梅街道をひたすら西へ。
中野坂上の手前で神田川を渡ります。
私「この橋が落ちたらこの道は使えないね」
夫「それより津波が来たら、こんな谷じゃ水が引くまで帰れないよね」
これも実際歩いてみなければわからない事。
やっぱり体験て大事だな・・・。
ここからは地図を見なくてもひたすら青梅街道→新青梅街道を使って我が家を目指すのみ。
そして中野あたりから、急に公衆電話ボックスや、交番、警察署が増えてきました。
災害時に一番繋がりやすいのが公衆電話と言われています。
そういう意味でもこのルートで帰ってくるのが一番かな。
道も単純だし。(距離は相当ありますが)
しかし、街灯はついていても深夜になるにつれてお店も閉店し、あたりはだんだん暗くなってきて足元もよくわかりません。
これが停電にでもなったとしたらまず夜に歩いて帰るのは無理だな・・・。
杉並区役所のあたりで食事後初の休憩。
ちょっとベンチで休みました。
この時午後10時。
10分程度の休憩時間に水分補給&糖分補給。
お互い口には出しませんでしたが足がかなりパンパンで、口もきかずに黙々とストレッチ。
ひたすら歩く歩く。
この時にはピクニック気分もすっかりしぼみ、地図と現在地の状況をチェックしながらひたすら歩きます。
たま~に交わす会話は「チョコレート食べる?」「水飲む?」
もう「あとどれくらい?」とはどちらも言いません。
だってまだまだだってわかってるんだもん(T_T)
そして2時間後、ちょうど午前12時。
マクドナルドで本格的な休憩タイム。
コーヒーを飲みつつ地図を確認します。
しばらく休んで二階のトイレに行こうとしたら階段を上がるのがめっぽうキツイ!
ただ階段を上がるだけなのに涙目です。
できそこないのロボットみたいにギクシャク上がっていく私をみて夫は薄笑い・・・。
だけど交代でトイレにいった夫はカカシのできそこないみたいでした。
そして休憩してしまうと体が一気に萎えますね・・・。
それからは赤信号で止まる度にストレッチしないと足が動かない状態に。
しかし頭はそれとは反比例して妙なハイテンションです。
動かない体が妙におかしくて笑ってしまったり。
やたらいろんなものが目に入ったり。
どうでもいいことをしゃべったり。
結局家の鍵を開けたのは午前三時直前。
こうして我が家の冒険は無事終了。
取り合えずシャワーを浴びて、足の裏に湿布薬を貼り、最後に足をよーくもんで寝ましたが翌日は夫婦そろってかなりのポンコツ。
筋肉痛も相当なものでした。
でも一緒に歩いてよかったな~と思います。
実際に夫がどういうルートで帰ってくるかわかっただけでもいざって時に少しは落ち着いて考えられそうです。
そして実感として午後に被災した場合は翌日の朝まで待ったほうがいいということもよくわかりました。
だって昼の12時に出たとしても途中で真っ暗になること確実ですからね。
※今回はなが~くなってしまいましたね。
最後まで読んでくださった方ありがとうございました&お疲れ様でしたm(__)m
そして、機会があったらぜひ一度歩いてみてください。
頭ではわかっていても体験しないとどうしても目算が甘くなることはたくさんあるものです。
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