東日本大震災から三週間以上がたちました。
被災された方々はまだまだ困難な生活を強いられていらっしゃいます。
寒さも厳しく、衛生面も良いとはいえない状況を報道で目にするにつけ、どうぞこれ以上体調を崩されることがありませんようにと祈るばかりです。
また原発の問題もいまだ解決する様子がありません。
東京電力管内では計画停電も実施されています。
我が家は実施決定から最初の週に一番遅い時間帯(18:00~22:00)で実施されました。
おそらく、大体の家庭では晩御飯の支度から夕食、片づけ、入浴という作業がほぼすっぽりあてはまる時間帯だとおもいます。
最初は、「停電だけで、水もガスも大丈夫なんでしょ~」とのんきに構えていましたが、実は地域や住宅の条件(マンションか、戸建てか、また立地条件など)によっては断水も起こりうる、と知ってから毎日停電に備えてありったけのお鍋ややかんに水をため、トイレのためにふろの残り湯はギリギリまで落とさず、暇があればダイナモ式のラジオ&懐中電灯のハンドルを回して蓄電に励み、「さあ、停電よ!いつでもかかってこい!多少の不便くらい乗り越えてみせる!」と意気込んでいましたが、実際に一番厄介な時間帯の停電を体験した感想は意外にも「そんなに力まなくてもいけるんじゃないの?」というものでした。※意外でもないか・・・?
私にとっての最大の難関「食事の支度」はあらかじめ温めなくても大丈夫なお弁当形式で準備(と言ってもオムスビと簡単なおかず程度)&お湯を保温ポットにたっぷり準備して暖かい汁物に対応。
トイレだって何も一回ずつ流さなくたって停電が終了してから流せば十分。
懐中電灯用の電池やろうそくが無くたってサラダ油を燃料にしたランプ(手作り)の対応で大丈夫で。
あとは手回しで蓄電したラジオを聞いて夜の団欒は整いました。
しかし盲点だったのがガスファンヒーター。
燃料はガスでも、電気がないと使えないんですよね(T_T)
ということで食事が終わってしばらくしたら布団に入りました。
もちろん今回こんな準備ができるのは私が普段自宅にいることができるからで、一人暮らしや夫婦共働きなど家庭の中で日中に準備ができる人がいない場合はさらに不便さは増すでしょう。
実際買い占め騒動の時も日中買い物に行けない世帯は打つ手がなく苦労したでしょうし。
う~ん。
でもこれって、ちょっと昔の生活?
少なくとも自分が子供のころの生活サイクルはこれに近いものだったような気がします。
夜になればお店は閉まる。
家族は一つの部屋に集まって過ごし、12時前には大人も寝る。
寒さは厚着で防ぐ。みんな冬はモコモコでしたよね。
でも当時それで不便を感じなかったのは、自分が子供だったからだけではないような・・・。
日本中の自動販売機で原子力発電所1基分の電力を消費しているとも言われます。
私たちは飽くことのない便利さの追及のみに目を向けすぎてそれに伴うあまりにも大きなリスクを無視し続けてきたのかもしれません。
今回の事故で国や東電の対応に多くの批判が起こっています。
私もテレビを見ながら腹を立てたり事態の深刻さに憂いや不安を感じたりしている一人ですが、ふとわが身を振り反省と後悔もしているのです。
もっと便利に、もっと安く、もっと大量に、もっと、もっと・・・・。
現在の日本を取り巻く状況は私たちの責任でもあるようなきがします。
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